いっしょに子育て研究所 育児で困ったときのQ&A(よくある質問)
乳幼児のお子さまをお持ちのお母さんたちが集まる掲示板でこれまでによく聞かれた
質問についてまとめました。同じような内容でお悩みの方は参考にしてみてください。
   おっぱい・授乳について
  Question 1
Q1『1歳4ヶ月の子どもに今は寝かしつけの時だけ授乳をした方が良いのかと思って授乳していますが、この位の子どもへはどんな気持ちでおっぱいをあげればいいでしょうか。
外出すると気がまぎれるのか昼間に欲しがることもないですが、雨などで外出できない時は昼間にまだ欲しがります。
明らかに眠くて欲しがってるんじゃない時はおやつをあげたり、歌ったりしてごまかしますが、たまに私も勘違いして添い乳をすると飲みながら目はパッチリで遊び飲みしてたりします。
昼寝中にもっと眠かったのか起きてしまって大騒ぎするときもあります。
抱っこしたりしてみますがキイキイ30分位泣き叫んでいます。こういう時も、たとえ寝なくってもおっぱいをあげればいいんでしょうか。』 
A1『母乳をあげる意義として、9ヶ月頃までは栄養と考える部分が大きいですが、その後は精神安定剤代わりという部分が増えてきます。
言葉が話せるようになっても自分の気持ちの表現が十分できないし、感情をぶつける方法は泣くことしか無いわけです。
何となくおっぱいを吸えば安心してご機嫌になるのは、心のより所がお母さんのおっぱいだからですね。
おっぱいを吸うことは無条件にお母さんに抱っこなり添い寝なりしてもらえる、つまり安心してそこに居ることができるです。
昼間は気が紛れるとおっしゃるように時には遊びやおやつで満足してしまうこともありますが、故意におっぱいを避ける必要はないと思いますよ。バイバイするまでいつでもあげたらよいと思います。
つい2年くらい前までは1歳では母乳を止めるという考えが周知されていたので、周りで止めたらという意見が今でも多いと思います。しかし今は長く続けることは母子関係から悪いことではないという考え方が小児科医などから良いと評価されてきています。行政も1歳で断乳ということを言わなくなりました。どうぞ安心しておっぱいをあげてくださいね。』
※この質問にちょっと当てはまらないなぁと感じるお母さんへ。
 下の「Q2」のようなケースもあります。ぜひ読んでください!
  Question 2
Q2『今までもずっとおっぱいでしたが1歳過ぎておっぱい大好きになり、自分で服をめくったり、30分位平気で好きなときに飲んだり、夜は添い乳、夜中もちょこちょこ起きては飲んでいました。その頃に仕事復帰をしたので、子どもも寂しいと思って好きなだけ飲ませていましたが、最近では夜中に1~2時間吸い続けています。乳首は痛くなるし、あげないと大声で泣くし…心の中ではあげたくても、ずっと吸い続けられるとイライラしてストレスを感じるようになってきました。どうしたら良いでしょうか。』 
A2『時期からするとおっぱいは栄養補給というより精神安定剤の役割に変わってきています。お子さんがちょこちょこと吸ったり、いつまでも執着して吸うのは、ママと一緒にいたい、遊びたい、不安、不満のある行動とも言えます。長時間吸うような時やちょこちょこ吸うような時は、他の遊びや絵本や歌などで相手をしてあげてはどうでしょう。いよいよ眠る前などにおっぱいをあげるという工夫をしてみてはどうでしょう。また夜ちょこちょこ起きるのは、何かしら不安があると思われます。ママがおっぱいを苦痛に思っていること、そろそろ辞めようと思っていることなどを感じていることもあります。もし断乳をされる場合も実行する前には手当の仕方を母乳外来などで聞かれることをおすすめします。
  Question 3
Q3『お風呂上がりのオッパイについてです。子どもは2ヶ月ですが、もう麦茶や果汁を飲ませた方が良いんでしょうか?それともオッパイの方が良いんでしょうか?』
A3『お風呂上がりの麦茶や果汁は特に必要はないですね。おっぱいをあげれば良いですよ。あなたのお母さん(赤ちゃんからするとおばあちゃん)の時代はミルク全盛期、離乳も早くなどと言われた頃です。1ヶ月後から果汁やお茶を飲ませたりすることがありました。でも最近では考え方が変わり、早い離乳はしませんから、まだまだ安心しておっぱいをあげてください。もし足りてるのかなあ?という心配があれば、助産師や出産された医院の助産師に相談にのってもらって解決させましょう。不安なままはストレスを溜め、おっぱいにもよくありませんからね。』
  Question 4
Q4『今2ヶ月半で、ずっと母乳なのですが、離乳食まではこのままで良いのでしょうか?白湯とか果汁を与えたことはなく、体重は順調に増えています。果汁などはいつ頃から与えればいいのでしょうか?』
 
A4『母乳でしたら、白湯や果汁を特に今あげることはありません。あと1ヶ月後「食い初め」の頃から何かをあげてみましょう。まだ舌を出して受け付けない様子なら無理をせず、時々チャレンジしてみてください。これはおっぱい以外の物が口に入る練習と思ってくださいね。どんどん食べさせることはありません。そして味も無い物あるいは薄味の物にしましょう。またしばらくすれば、お母さんが食事をしている時に欲しそうな素振りをするようになります。その時に少し口に入れてみてください。果汁はあげなくても大丈夫です。詳しい説明は日本母乳の会の「離乳食」の本にあります。離乳食は様々な情報が入って迷いますよね。とても良い本ですから、よかったら見てみてください。子研でも求められます。』
※もっと詳しく知りたい!→ 【 離乳食について 】
  Question 5
Q5『今2ヶ月です。お乳がよく出るようで飲みながら眠ってしまうので布団に寝かせますが30分位すると泣き出します。母乳を飲ませると飲んだ量が分からないからちょくちょく起きると聞きましたが、30分で起きるのは全然飲んでいないんでしょうか?飲まずに遊んでいるんでしょうか。それと母乳の冷凍保存ってどれくらい出来るんですか?』
A5『1ヶ月過ぎればお乳を飲んだら赤ちゃんは寝るんだという考えはなくしてください。おっぱいを飲んでお腹が満たされてもママから離れると目が覚めます。気持ち良くてウトウトしても目覚めます。そんなものなんですよ。ママが疲れていたら添い乳をして一緒に寝てください。詳細については母乳相談、育児相談を受けられると良いでしょう。またマザリー教本※にも「1ヶ月健診後の生活」という記載がありますのでご参照ください。冷凍母乳については、冷凍保存用の母乳パックを購入しましょう。それに保存の仕方について説明がちゃんと書いてありますよ。ただ搾乳をしないといけませんので、トラブルを起こさないために、やはり母乳相談を受けておかれると良いでしょう。』
※マザリー教本は子研で販売しております
  Question 6
Q6『断乳についてです。もし断乳しなくても良い環境であれば、自分からいらないと言うまであげていれば良いのでしょうか?』
A6『断乳は状況によっては必要でしょう。でも必要がなければ卒乳で良いと思いますよ。なぜ母乳を長く与えて欲しいかというと、子どもの気持ちを受け止めるのに手軽な方法だからです。言葉で自分の気持ちをうまく表現できない乳幼児は、やり場のない感情をおっぱいを吸うことで解消できるのです。断乳をしたから楽になるとは考えて欲しくないです。断乳すればその代わりの方法で子どもの気持ちを受け止めて上げて欲しいのです。おっぱいをあげられる時期はその子にとってはほんの一時期ですよね、振り返ると母にとっても子どもにとっても至福のときですよ。』
   離乳食について

【離乳食】
はじめに・・・
離乳食についての疑問は日本母乳の会の「離乳食」という本に
いろいろ詳しく出ています。子研でお求めいただけますので、
お気軽にお問い合せください(書店での取扱いはありません)
 
 
  Question
Q『5ヶ月から離乳食を始めました。最初は順調でしたが、7ヶ月になる今頃はあまり食べなくなりました。食材や場所を変えて工夫して、一時は良いのですが、すぐに食べなくなります。イスに座らせると落ち着きがなくなり、スプーンを口に持っていくとつむいだり泣いたりします。おっぱいは飲みますが再来月から保育所に入れるので心配です。』 
 
A『最初は順調に進んでいた離乳食が、最近食べなくなったということですね。
最近お母さんは食欲がありますか?暑くなったので大人も欲しくないこともありますね。
子どもさんは言葉では言いませんが、おそらく欲しくないのでしょう。
必ず食べなければいけないものではありません。お腹が空けば食べます。
欲しがらなければ、無理をして食べさせようとせず遊んであげましょう。
そのうちお腹が空いて食べると思いますよ。再来月から保育所に行かせるからと焦っていませんか?離乳食は個人差がありますから心配はいりません。』
   トイレトレーニング・おねしょ
  Question
Q『長男(4歳)はオムツが取れるのも比較的早く、トイレのことでは手がかからなかったのですが、2人目出産の頃から、夜おもらしをするようになりました。
日中そんなに水分を欲しがらず、夕食時にはよく冷たいお茶を飲むので、寝る前に何度もトイレに行かせますが、夜中にオムツ(寝るときだけ使用)のなかで何度かしているようです。どう対応したら良いか不安になっています。』
 
A『何と言ってもまだ4歳ですから、あまり神経質になることはないと思いますよ。
今のところは
(1)おねしょをした時に叱らないこと
(2)夜の水分はこれだけねと約束してあげること
(3)布団を濡らされるのがいやだったらオムツをしてあげること
(4)安心して休めるように、例えばお母さんの隣で寝かせてあげたり、手を握ってあげること病気とかではないので、その内にしなくなるわと気楽に思っていた方が、意外とすんなりなくなるように思います。
小学校低学年までは時々ありかな位に構えてくださいね。